新型コロナウイルス感染とサイトカインストームと血栓症について英国医学雑誌のLancetに論文が掲載 治療と予防
ハローhidekichidaiouでーす。( ´∀` )皆さんお元気ですか?
新型コロナウイルスに関して個人的な感想を記事にしたいと思います。
あくまでも個人的な意見でもあるので、軽い気持ちで読んでくれたら嬉しいです。
新型コロナウイルスに関してエビデンスレベルの高いLancetに興味深い論文が掲載されました。新型コロナウイルスの重症化にはサイトカインストームと血栓が関わっていると考えられるという内容でした。
目次
サイトカインとは何なのか?
サイトカインとは、細胞が分泌する生理活性物質のひとつです。
細胞が分泌する生理活性物質のうち、免疫グロブリン以外のものをいいます。
他の細胞に命令を伝達するための物質で、サイトカインは様々な種類がありますが、具体的なものとしてはインターフェロンやインターロイキンが主なものとなります。
サイトカインの働き
簡単にいうとウイルスや細菌から身を守る防御反応です。
ウイルスや細菌が体内に侵入すると身体を守るために血液内にサイトカインが分泌され
発熱や倦怠感、頭痛、凝固異常などが起こり、全身状態の悪化や血栓形成に繋がることになります。
新コロナウイルス肺炎で例にすると新型コロナウイルス感染が肺で起こり細胞に炎症が起きると、サイトカインがその細胞から分泌され、他の細胞に肺に炎症が起きたことを伝えるのと、炎症を抑えるよう他の細胞に命令する働きをします。
サイトカインストーム
サイトカインストームを簡潔に説明すると体内に免疫を持たない新型ウイルスが侵入した場合、免疫の過剰反応が起こる場合がある。その防御反応としてサイトカインが過剰に生産され免疫の暴走、爆発、嵐が発生し重症化することです。
例で挙げると1918年に5000万人が死亡したスペイン風邪はサイトカインストームが関連していた可能性が示唆されますよね!
新型コロナウイルスで重症化する2つの仮設
仮説1・サイトカインストーム仮説
上記でも述べましたが、ウイルスや細菌が体内に侵入すると身体を守るために血液内にサイトカインが分泌され発熱や倦怠感、頭痛、凝固異常などが起こり、全身状態の悪化や血栓形成に繋がります。そのために心筋梗塞、肺塞栓、脳梗塞、下肢動脈塞栓が起こる可能性があります。
つまり新型コロナウイルスで感染でサイトカインストームが起こり、肺、心臓、脳などに血栓が形成され肺塞栓、心筋梗塞、脳梗塞、下肢動脈塞栓が起こって死亡を含め重症化していることが考えられる。しかし新型コロナでは肺炎の症状が主症状となる為、亡くなられても死因は肺炎になるという仮説です。
仮説2・ LANCET仮説
2020年4月20日の英国医学雑誌LANCETに掲載された仮説では、新型コロナウイルスが肺を通じて血液内に入り、血管を攻撃するのではないかという内容の論文が発表されまました。正確には血管のアンジオテンシン変換酵素2受容体と言われる肺や腎臓や小腸に多い部位です。血管のこの部位を傷付けることで血栓が生まれるそうです。
この仮説が正しいとすると最近報告されるコロナ患者の突然死(心筋梗塞や肺梗塞の可能性)や、アメリカでの若いコロナ患者の脳梗塞も説明できると思います。
つまり、肺炎自体はそんなに重症ではないのに血栓が出来て、心筋梗塞や脳梗塞になってしまうのです。サイトカインストームにはなってない状態です。
今後の治療の展望及び予防
仮説からも新型コロナウイルスの重症化にはサイトカインストームや血栓が関わっていることが示唆されます。現在では免疫抑制療法の検証、抗血栓薬で予防する病院などもあるようです。あくまでも仮説でもあるので過信せず、何か発熱など症状があれば専門医に見てもらいましょう。
何よりも感染しないように三密を避け、しっかりマスク、消毒をして個人でウイルスの暴露から身を守りましょうね!皆さんお身体に気を付けてくださいね!ではsee you again